修正施印


大垣市林町出土

 林町の刻印須恵器は栄一の収集品です。刻印は内面
の中心に粘土を貼り足して、その上に押しており、私は
修正施印と呼んでいます。 大変面倒な作業ですが、そ
れでも押さなければならなかった事情のあったことが窺
われます。それを解明するために、岐阜市の所有する老
洞窯の遺物の検討を始めました。
 検討の結果、最初は僅かな製品にのみ美濃刻印を押
していたこと、押す割合は次第に増えましたが、それでも
せいぜい3個に1個程度であったこと、施印須恵器生産
の時期が限られていたことが分かりました。とすると、施
印の時期はなんだったのかという点が問題になります。
私は文献に出てくる庸の実態を表しているのではないか
と考えています。
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