刻印須恵器の分布 |
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美濃刻印須恵器の出土遺跡は50箇所ほど確認されています。その多くは岐阜県ですが、外に愛知県・三重県・奈良県・大阪府・長野県から出土 しており、最近では小田原からも出土しました。 分布を見ると、各務郡が圧倒的に多いのですが、対岸の愛知県側が意外に多い点も注目されます。この地は尾張側の村国氏の管轄下であること から、やはり村国氏が何らかの関わりをもっているように思われます。 時期を分けて見ますと、T期は各務郡周辺が圧倒的で、U期にやや広がり、V期には平城京や大阪などにも達しています。 出土遺跡は平城京・藤原京・斎宮、あるいは国府・郡衙などの官衙遺構、国分寺など、公的機関から出土する傾向が見られます。集落から出土 する場合も、それが一般集落でない可能性があります。 このような状況を見ますと、刻印須恵器は生産地から順次拡大したのであって、平城京などの中枢機関から広がったものではありません。どうも、 「美濃」を宣伝しようとする意図は薄いように感じられます。 |
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